「更新か、研修か」──3年目の春に届いた案内
介護支援専門員証の更新期限が頭の片隅にちらつきはじめた頃、専門研修Ⅰの受講案内が届きました。
ケアマネジャー3年目。実務経験は積んできたつもりでも、「研修を受けるタイミングはこれでよいのか」「専門研修ⅠとⅡ、どちらを先に申し込めばいいのか」と、案内を手にしたまましばらく考え込んでしまいました。
同じように迷っている方に向けて、今回は申し込みまでの経緯と、専門研修Ⅰについて整理したことをお伝えします。
そもそも専門研修Ⅰって何? ──「中堅へのステップ」として位置づけられた研修
介護支援専門員の資格は、取得して終わりではありません。5年ごとに更新が必要で、その更新に研修の修了が求められます。
専門研修にはⅠとⅡの2種類があります。大まかなイメージは次のとおりです。
| 研修名 | 受講要件(実務経験) | 主なねらい |
|---|---|---|
| 専門研修Ⅰ | 有効期間満了日前5年間で通算6か月以上(※1) | 実践力を深め、自立したケアマネジメントを目指す |
| 専門研修Ⅱ | 有効期間満了日前5年間で通算3年以上(※2) | 後進育成や地域連携など、より広い役割を担う |
※1 有効期間満了日が令和10年3月までの方は、6か月未満でも受講可能。なお、就業後3年以内の受講が望ましいとされています。
※2 有効期間満了日が令和10年3月までの方は、3年未満でも受講可能。
ケアマネジャー3年目というのは、専門研修Ⅰの「就業後3年以内の受講が望ましい」という目安のまさに今です。利用者一人ひとりの状況にある程度自分なりに対応できるようになってきた一方で、「これでよいのだろうか」という自己点検の必要性を感じはじめるタイミングでもあります。
専門研修Ⅱも同時に申し込めるけれど──今回Ⅰだけにした理由
案内を読むと、専門研修ⅡはⅠの修了後に受講できる研修です。都道府県によっては、ⅠとⅡを連続して申し込める仕組みになっているところもあります。
「せっかくなら両方まとめて」と一瞬思いましたが、今回は専門研修Ⅰだけ申し込むことにしました。理由は3つです。
- 専門研修Ⅰで学ぶ内容をきちんと消化してからⅡに進みたい
- 研修期間中の業務調整を無理なく行うため、一度に詰め込まない
- 専門研修Ⅱの受講要件(Ⅰ修了)を満たしてから、改めて申し込める
研修は「受ければよい」というものではなく、学んだことを現場に持ち帰って実践に活かすことが大切です。ケアプランの質を高めるための研修として向き合うなら、焦らず一つひとつ積み上げる方が自分には合っていると判断しました。
申し込みまでに確認したこと
申し込みを決める前に、いくつかの点を確認しました。参考に整理しておきます。
受講要件の確認
今回の案内で確認した受講要件は次のとおりです。
- 現在の介護支援専門員証の有効期間満了日前5年間において、研修初日前日時点で通算6か月以上の実務経験があること
- ただし、有効期間満了日が令和10年3月までの方は、実務経験が6か月未満でも受講可能
手元にある介護支援専門員証の有効期間満了日と、実務経験の期間を確認してから申し込み書類に取りかかりました。満了日が令和10年3月以前かどうかによって要件が変わるため、証明書類は早めに準備することをおすすめします。
日程・会場・費用の確認
研修は複数日にわたります。勤務先の管理者に事前に相談し、研修日の業務調整についての了承を得てから申し込みました。費用については都道府県や実施機関によって異なりますので、案内に記載された金額を早めに確認することをおすすめします。
申し込み書類の準備
必要書類は都道府県によって異なりますが、一般的に次のものが求められることが多いです。
- 受講申込書(指定様式)
- 介護支援専門員証の写し
- 実務経験証明書(勤務先の証明が必要な場合あり)
- 振込証明書または受講料の納付確認書類
勤務先の証明が必要な場合は、管理者や事務担当者への依頼が必要です。早めに動くほど、書類準備の余裕が生まれます。
申し込んでみて感じたこと──「受けると決めた」だけで気持ちが整理された
申し込み書類を提出したとき、思いのほか気持ちがすっきりしました。
3年間、目の前の利用者のことに向き合いながら走ってきました。アセスメントの精度、ケアプランの根拠、サービス担当者会議での調整力……「これでよいのか」と自問する場面は少なくありませんでした。
研修という場は、自分のケアマネジメントを客観的に見直す機会です。グループワークや事例検討を通じて、他の事業所のケアマネジャーと意見を交わすことで、自分の「当たり前」を問い直すことができます。
それはちょうど、利用者のモニタリングで「変化はないか」を丁寧に確認するプロセスに似ています。日常の中では見えにくくなっていることが、少し立ち止まることで見えてくるのです。
これから受講を考えているあなたへ
専門研修Ⅰの受講を検討しているケアマネジャーに、一つだけお伝えしたいことがあります。
「もう少し経験を積んでから」と思っている方も多いと思います。でも3年目は、実務の手応えと課題の両方を自分の言葉で語れるようになってきた時期です。研修で学ぶ内容が、現場の実感と結びつきやすいタイミングでもあります。
専門研修ⅡはⅠを修了してから申し込めます。焦らず、今できる一歩から始めてみてください。
まとめ
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 専門研修Ⅰの受講要件 | 有効期間満了日前5年間で通算6か月以上の実務経験(就業後3年以内の受講が望ましい) |
| 専門研修ⅡとⅠの違い | Ⅰ:実践力を深める/Ⅱ:後進育成・地域連携など |
| 申し込みの前に確認すること | 受講要件・日程・費用・必要書類 |
| 今回Ⅰだけにした理由 | 学びを消化してからⅡへ。無理なく積み上げる |
| 申し込んで感じたこと | 「受けると決めた」だけで気持ちが整理された |
研修は「義務だから受ける」ではなく、「自分のケアマネジメントを深めるために受ける」という姿勢で臨むことで、学びの質が変わります。あなたのこれまでの実践が、研修の場でさらに磨かれることを願っています。
